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【海上自衛隊佐世保音楽隊】と、【陸上自衛隊中部方面音楽隊】の歌姫【鶫真衣(つぐみまい)3等陸曹】等の覚書(未定稿) 

 
     

令和2年(2020年)11月7日

 
   

文 責:【北高ときの会】 
幹 事  吉 澤  均

 

         
     
 

はじめに

I)筆者は、「長崎県立佐世保北高10回卒」(昭和33年3月)」であるが、中学及び高校時代を通じて【海上自衛隊・佐世保音楽隊】の演奏を聴いたことがなかった。
しかし、『美しき天然』と言う名曲が「佐世保海兵団軍楽隊長田中穂積」(敬称略)が、佐世保北高の前身である「私立佐世保女学校(佐世保市立成徳女学校)」の生徒の音楽指導をする際に「教材として作曲したもの」とは聞いていた。『美しき天然』の作詞は「武島羽衣」であり、日本全国の名勝情景を網羅しており、「佐世保市九十九島」の情景のみを叙したものではない。

 

 

 

 

 

 

II)中学3年生のとき、駐留する【米国海軍音楽隊】の隊列演奏を聴いたことはあったが、敗戦後の【佐世保海兵団軍楽隊のその後】及び【海上自衛隊の軍楽隊の活動】については、全く知らずに65年を過ごしてきた。 III)この覚書は、NHKの朝ドラ『エール』を見ているうちに『栄冠は君に輝く』の音声を「インターネット・ユーチューブ」で発見したことから、我が佐世保北高にゆかりのある『美しき天然』の作曲の経緯や、【自衛隊(陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊)の音楽隊の活動】、並びに【陸上自衛隊の歌姫】として知られている【5名の音楽隊員】及び特記事項として【陸上自衛隊中部方面音楽隊の声楽要員:鶫真衣3等陸曹】等について検索して知ったところを、「自己満足」のための「覚書」(未定稿)」としてまとめたものである。【国を守る各地の自衛隊音楽隊の活動】について、これまでの不知を恥じるばかりである。

 

 

 

 

 

 

 

【第1部】【自衛隊(陸海空)の音楽隊】と【声楽要員(専業歌手)】の採用枠


I)現在の「自衛隊」の「音楽隊」の構成
「自衛隊」は、「陸上自衛隊」、「海上自衛隊」、「航空自衛隊」とも、それぞれに「音楽隊」を有しており、「諸外国の軍楽隊に相当する部隊」である。

 

 

 

 

 

 

 

II)「音楽隊」の任務(各自衛隊にほぼ共通している)
  1)隊員の士気高揚のための演奏
  2)儀式(国賓、公賓の歓迎行事や国家的行事)のための演奏
  3)自衛隊の内部(部内)と外部(部外)の各種式典での演奏
  4)広報のための演奏
  5)必要に応じ、指揮所の警備等の公務

 

 

 

 

 

 

 

III)【声楽要員(専業歌手)】の採用枠と【5名の自衛隊音楽隊の歌姫】
音楽隊の隊員の職種として、【音楽隊員枠】の他、【声楽要員(専業歌手)枠】として【音楽大学や芸術大学音楽学部出身のプロの歌手】が採用されている。
現在、【自衛隊全体(陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊)】で【5名の女性ソプラノ歌手】が【声楽要員】として採用されており、【自衛隊音楽隊の歌姫】として全国的に人気を集めている。

(1)
【三宅由佳莉】:軍歴:平成21年(2009年)4月:
海上自衛隊に「声楽採用枠(専業歌手)」で入隊(自衛隊初採用)。「海上自衛隊東京音楽隊」に配属。平成31年(2019年)「海上自衛隊横須賀音楽隊」に異動
音学歴:「日本大学芸術学部音楽科声楽コース」卒
階級:3等海曹(現役)
生誕:1986年12月14日(33才)
演奏:You Tubeアップ多数あり

(2)
【松永美智子】:軍歴:平成26年(2014年)4月:「陸上自衛隊中央音楽隊」に入隊(陸上自衛隊では初 採用)
音学歴:「愛知県立大学音楽学部音楽科声楽専攻」卒
階級:3等陸曹
演奏:You Tubeアップ多数あり

(3)
【鶫(つぐみ)真衣】:軍歴:平成26年(2014年)4月:「陸上自衛隊中部方面音楽隊」に入隊(陸上自衛隊では初採用)
音楽歴:「国立音楽大学音楽部演奏学科声楽専攻」卒
&「洗足学園音楽大学大学院」修了
階級:3等陸曹(現役)
生誕:1987年10月5日(33才)
姿勢:歩くスタイル抜群、美貌、美声、微笑みが特徴。
演奏:You Tubeアップ多数あり

(4)
【中川麻梨子】軍歴:平成26年(2014年)4月:「海上自衛隊・横須賀音楽隊」に入隊。平成31年(2019年)「海上自衛隊東京音楽隊」に異動
音楽歴:「愛知県立芸術大学音楽学部声楽専攻」卒
階級:3等海曹(現役)
演奏:You Tubeアップ多数あり

 

 

 

 

 

 

 

IV)「陸上自衛隊」の「音楽隊」の編成
「中央音楽隊」:防衛大臣直轄。
「方面音楽隊」(5隊):各方面総監直轄。各隊の名称は「陸上自衛隊〇〇方面音楽隊」
「師団・旅団の音楽隊」(15隊):各師団・旅団長の直轄。各隊の名称は「陸上自衛隊第〇音楽隊」

 

 

 

 

 

 

 

V)「海上自衛隊」の「音楽隊」の編成
「東京音楽隊」:防衛大臣直轄。庁舎は「海上自衛隊上用賀基地内」。
「地方隊の音楽隊」:「横須賀音楽隊」、「呉音楽隊」、「佐世保音楽隊」、「舞鶴音楽隊」、及び「大湊音楽隊」の5隊

 

 

 

 

 

 

 

VI)「航空自衛隊」の「音楽隊」の編成
「航空中央音楽隊」:防衛大臣直轄。
昭和36年「航空自衛隊浜松基地」にて発足し、
昭和39年航空自衛隊立川分屯基地の移転。
「方面音楽隊」:各方面隊司令官直轄。
「北部航空音楽隊」、「中部航空音楽隊」、「西部航空音楽隊」、「南西航空音楽隊」(沖縄)の4隊

 

 

 

 

 

 

 

【第2部】佐世保鎮守府【佐世保海兵団軍楽隊】と【第3代軍楽隊長:田中穂積】の作曲による歌曲『美しき天然』


I)【佐世保海兵団軍楽隊】の発足
「佐世保海兵団」は 「佐世保鎮守府」開庁(明治22年(1889年)7月1日)と同時に鎮守府内に設置された。「軍楽隊」も教育隊に必須の組織として同じ頃に発足したものと推測される。

 

 

 

 

 

 

 

II)
『美しき天然』の【作曲者田中穂積】は、明治6年に志願して海軍の軍楽隊に入り、明治32年には「佐世保海兵団の第3代軍学長」の着任した。
佐世保村は、人口の増加に伴い「明治35年」に「市」に昇格した。その年に「将校子女のための私立佐世保女学校」が設立された。苦しい経営支援のため、海軍高官の婦人たちは奉仕として教師を務めた。「田中穂積」自身も「軍楽長」のまま、女学校の嘱託教師を務めていた。

 

 

 

 

 

 

 

III)
【田中穂積】は、当時、唱歌教材が少なかったため、「女学生が歌うにふさわしい唱歌を自分で作りたい」と考え、雑誌に発表されていた「武島羽衣」の詩「美しき天然」に着目した。
【田中穂積】は、烏帽子岳や弓張岳から眺める九十九島が何より気に入り、時間を見つけては一人で山に登って、島と海が織りなす風景に見入っていた。その風景の美しさを曲に生かしたいと願って、『美しき天然』の曲を作ったとされている。

 

 

 

 

 

 

 

IV)
【田中穂積】の銅像は、市内では「烏帽子岳の山頂」、「展開峯の山頂」、「佐世保海軍墓地」等に建てられている。

 

 

 

 

 

 

 

【第3部】【海上自衛隊佐世保基地(佐世保地方隊)】の発足


I)
昭和28年(1953年)8月:「保安庁警備隊南西方面総監部」を佐世保市に設置することを決定。
II)
昭和28年(1953年)9月「保安庁警備隊佐世保地方隊」が新編。地方総監部、佐世保警備隊が設置された。
III)
昭和29年(1954年)7月:「保安庁警備隊」が「防衛庁海上自衛隊」に改編。
IV)
昭和46年(1971年)11月:「海上自衛隊観艦式」を佐世保で行う。艦艇45隻、航空機61機が参加した。
V)
昭和55年(1980年)「自衛隊佐世保病院」が開設
VI)
昭和61年(1986年)3月:平瀬地区に5,000トン級護衛艦対応の第1桟橋竣工。
VII)
平成31年(2019年)3月:崎辺地区に陸上自衛隊崎辺分屯地が開設。
VIII)
令和3年度(2021年)3月末:自衛隊横須賀病院の機能強化に伴い、「自衛隊佐世保病院」は「診療所」の縮小予定。

 

 

 

 

 

 

 

【第4部】【海上自衛隊佐世保音楽隊】の足取りと演奏


I)
昭和30年(1955年):【海上自衛隊佐世保音楽隊】として発足
II)
昭和51年(1976年):【佐世保地方総監部直轄音楽隊】に改編
III)
管轄区域:山口県、沖縄県、及び九州7県
IV)
現在、「音楽隊員:約28名」、内「女性隊員:4名」。 ただし、「声楽専門の隊員(声楽要員)」はおらず、普通の隊員が歌っている模様。
V)
指揮者:石塚 崇1等海尉(指揮の姿は少し硬い印象である)
VI)
「年間700回程度の演奏活動を行っている」とされている。
VII)
【海上自衛隊佐世保音楽隊】の演奏の「インターネット・You Tube」へのアップは、多数あり。
  *「海上自衛隊バンドフェスティバル」佐世保音楽隊
  *「海上自衛隊佐世保音楽隊『2018エアーメモリアinかのや』
  *「海上自衛隊佐世保音楽隊[2015観艦式]等。

 

 

 

 

 

 

 

【第5部】【陸上自衛隊中部方面音楽隊】と【声楽要員採用枠:鶫真衣(つぐみまい)3等陸曹】の採用


I)【陸上自衛隊:中部方面隊】
管轄区域:東海、北陸、近畿、中四国地区の「2府19県」の防衛警備や災害派遣等を担任
編成地:伊丹基地・総監部。

II)【陸上自衛隊中部方面音楽隊】

 1)1952年に発足した「保安隊第3管区総監部音楽隊」を前身として、1960年1月の現名称に変更。東海、北陸、近畿、中国、四国の「2府9県」を広報区域としている。

 2)音楽隊員:28名程度 内女性隊員は4名〜5名

 3)指揮者:柴田昌宜3等陸佐
  学歴:「大阪音楽大学」卒業(トランペット)〜「同大学専攻科」終了(指揮)。
  軍歴:平成15年(2003年)陸上自衛隊に「一般幹部候補生」として入隊。以降、幹部研修昇格。
  姿勢:「正式の指揮者教育」を受けているので、感性優れた指揮ぶりが素晴らしい。歩く姿と指揮をする姿が凛々しく颯爽として美しく、隊員を気持ちを纏め、「軍楽隊としての魂のこもった音の響き」を引き出している。【国内屈指の指揮者】と評価できる。

4)声楽要員:【鶫(つぐみ)真衣3等陸曹(ソプラノ歌手)】
 [1]音学歴:「国立音楽大学音楽部演奏学科声楽専攻」卒業〜「洗足学園音楽大学大学院」修了。
 [2]軍歴:平成26年(2014年)3月:陸上自衛隊の初の「音楽要員」として採用され、【中部方面音楽隊】に配属された。なお、同期採用は「陸上自衛隊中央音楽隊所属の松永美智子3等陸曹」である。
 [3]階級:3等陸曹(現役)  
 [4]生誕:1987年(昭和62年)10月5日)(33才)
 [5]出身地:石川県(石川県立金沢辰巳丘高校卒)
 [6]「歩く姿勢」と「身のこなし」が颯爽として美しく、「歌う声と姿」がしなやかで「抜群の華」がある。国を守る自衛隊の制服が良く似合う【ソプラノ歌手】である。
 [7]「その声と姿の美しさ」により【陸上自衛隊の天職の歌姫】として全国的に【圧倒的な知名度】を獲得しており、陸上自衛隊の主な式典において【国歌:君が代】の独唱等を行っている。こなす歌の範囲は極めて広い。
[8]「陸上自衛隊中部音楽隊」名の「CD」も複数枚発売されている。

III)【鶫真衣(つぐみまい)3等陸曹】の演奏の「YouTube」の例
 *「陸自の歌姫・鶫真衣さんの国歌斉唱と始球式」(2015/4/9)
 *「自衛隊歌姫『君が代』日本国歌独唱」(2018/10/28)
*「美しすぎる国歌独唱/平成30年自衛隊記念日2018」(2018/10/14)
*「コロナに負けるな」(シリーズ) 
第1弾「命の歌」
第2弾「友〜旅立ち」
第3弾「威風堂々」
第4弾「栄冠は君に輝く」(2020/6/30)
第5弾「スタンドアローン」(「坂の上の雲」主題歌)
第6弾「長崎の鐘」(2020/10/22)
*「自衛隊5人の歌姫」(平成30年度自衛隊音楽祭り)」(2019/1/13)
 *「花は咲く」鶫真衣(2019/3/3)
 *「天皇陛下御即位奉祝曲・組曲Ray of Water」(2020/10/29)
*陸上自衛隊中部方面音楽隊「橿原神宮トワイライトコンサート(2020/10/24)」ほか多数。

 

         
     
 
【備考】なお、自衛隊の組織と歴史に関しては、「用語が適切でない点」が多々あると思われるところ、「素人の覚書」としてご海容頂きたい。
 
         
         
   
         


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