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   夥しい数の時代小説、トラベルミステリー、推理小説を書いている人気作家の故・峰隆一郎さんは、1931年生まれの3回生。雑誌ライターを経て作家デビュー。'79年に「流れ灌頂(かんじょう)」で、問題小説新人賞を受賞。旺盛な創作活動を続けられた峰隆一郎さんは、故郷を舞台にした推理小説も世に送り出している。その一つを紹介する。      
 
     
 

峰隆一郎著 「長崎・佐世保殺人事件」 廣済堂文庫・本体552円

 
         
 
峰隆一郎「長崎・佐世保殺人事件」
 

  佐世保出身の流行作家・峰隆一郎さんが故郷を舞台にして書いた(方言もたっぷり楽しめる!)長編推理サスペンス。

  東京に暮らす女子大生・奈津子は、年齢差のある「交際」相手の坂口が、西海橋を訪れた後、タクシーの中で謎の毒物死をとげたことを知る。しかも、連れの女が一緒だったという。
  男と女の「交際」とはいえいわゆる男女関係はなく、父親のような包容力で自分の相談にのり、大らかな愛情で包んでくれた紳士的な坂口。
  何故、自分に内緒で故郷を旅し、死ぬことになったのか?

  真相を知るため、奈津子は、趣味で探偵をしている柔術家の高比良と佐世保へ赴くのだが……。


 
 

 事件を探るうちに“ある女”の存在が浮かびあがり、軍港都市・佐世保の歴史を語る際に忘れてはならない、貧しさのために強いられた女性の哀しい歴史が背後にあることを描く。同郷人として同じ女として、胸が締め付けられる思いを強くした。

  ハードボイルド的なド派手なアクションシーンや男女の睦み合いのシーンなど、「土曜ワイド劇場」的なメリハリのついた展開で進み、とんとんと事件は解決するのだが、生涯でたった一人愛した男の子どもを密かに産み、陰ながら娘の成長を見守る女の健気さ、高潔さに比べ、男たちの見栄や俗っぽさが顕著だ。惜しいのは、事件の真相が案外わかりやすかった点だ。
 
 そうは言っても、「セントラルホテル」、「西沢デパート」、「玉屋」など同郷人にはお馴染みの場所が出てくるのは嬉しい限りでワクワクして読んだ。そのうえ、被害者の坂口は、北高出身という設定になっている!  

 
     
   峰隆一郎さんの佐世保を舞台にした他の作品、「寝台特急『さくら』死者の罠」や「東京・博多・佐世保殺人行」も、是非ご一読あれ!  
         
(文責・桑島まさき)
 
             
 
峰隆一郎著・寝台特急「さくら」死者の罠
 
峰隆一郎著・寝台特急「さくら」死者の罠
 
峰隆一郎著・東京・博多・佐世保殺人行
 
 
「寝台特急『さくら』死者の罠」
 
「寝台特急『さくら』死者の罠」
 
「東京・博多・佐世保殺人行」
 
 
(講談社文庫版)
 
(講談社NOVELS版)
 
(廣済堂文庫)
 
             
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