池田栄治先生(理科)

1948年(昭和23年)〜1961年(昭和36年）

私は、県立佐世保中学から学制改革で佐世保北高に奉職しました。北高から県教育委員会指導主事兼指導係長となり、理科教育センターの設備委員長を命じられ同センターの所長となり、計7ヶ年を教委で過ごしました。
その後、工業高校校長となり定年退職、佐世保市の聖和女子学院の教頭として15ヶ年、75歳で同校退職、趣味の生活になり、水墨画、表装の掛軸作りに惠念していました。その後日本画を習い、今日に至っています。
退職前に黒髪町の県営住宅を購入、32年間居住していました。
91歳のとき、市立総合病院で倒れて意識不明となりましたが、九死に一生を得て胸にペースメーカーを入れて1ヶ月足らずで退院。しかし「狭心症で何時死んでもおかしくない」と医者に宣言されたので、子供3人が相談し、次男がいる福岡市東区三苫の老人施設に昨年末入居し（妻も）、現在に至っています。

ここで医師と仲よしになり、北高10回卒の山家先生の世話になることが多い日常です。
何から何まですべて世話してくれるヘルパーさんに助けられ、今は日本画に熱中しています。
子供3人の家族、孫7人皆大学を卒業して元気で就職しています。
それで何も心配することもなく、まあまあ元気で過ごしています。長崎県の退職校長会約270名の中で長寿者の5位以内に入っています。
ただ、30数年間自分の家で北高や聖和の教え子たちと会えないのが残念です。

今度の正月で満93歳となります（大正2年1月2日生まれ）。「教師になってよかった」と、しみじみ痛感しています。
北高時代には教育長になられた速水先生が校長でしたが、何かと可愛がっていただいて今日の私があります。勲四等をいただいたのも全く先生のお陰と感謝しています。
北高時代、立派な先生たちに囲まれて楽しい思い出ばかりでした。また、生徒の皆様も北高生であることを誇りとしていたのも懐かしい思い出の一つです。